トップ 最新 追記

こどもてれび

子供向けのテレビ番組にあれこれ解説をつけています。『烈車戦隊トッキュウジャー』を題材にして、現在は書き進めております。

連絡先:こちらがメールアドレスです。

2017|01|07|08|

2017-07-23 烈車戦隊トッキュウジャー第01話

「テレビ作文」を始める前に書き取れると良い音声

せかいわ めにみえるものがすべてでわない

ゆめみるちから そおぞおするちから すなわち いまじねえしょんおもつものだけがみることができるせかいがある

いまじねえしょん それわ ふかのおおかのおにし せかいにひかりおともす むげんのちからである

しかし ひかりおきらうやみもまた そんざいする

いまじねえしょんおうしなったせかいわ やみにしずむ

ごじょおしゃ ありがとおございます このれっしゃわかみかくしけえゆ がきすてやまいきです

えええなきごえだ いいやみおかんじるぞお こどもたち もっとなけえ はっはあ

おっ みょおななきごえ んー ちがう このじょおきょおでねてるのかあ だれだあ

ほわっ なんでおとながのっている おい きさま おきろ

いただあきまああああす

あ あ あいて おれわ くいものじゃない

あのれっしゃ れいんぼおらいんか

なにっ

れいんぼおらいんめ はじきとばしてくれるっ

うてえ

はっはっは なにっ

おのれえっ のってるのわだれだいっ

おれもみたい

きさまわひっこんでろお

どあがひらきまああす とっきゅうじゃあがおりてきますのでええ どあふきんのおきゃくさまわあ てきとおに ごちゅういくださあい

うわあっ って

あしもときおつけてっていったでしょ

はいっ

きさまらがとっきゅうじゃあとかゆうやつか

そおみたい

いやみたいじゃなくってそおだから ついでにほそくせつめえさせてもらうと

とっきゅうじゃあだかどんこおじゃあだかしらないが われわれのじゃまおするなあっ くろおずうっ

やだ いっぱいでてきたあ

よし みんないくんだ

あたしたちもいくよ

ちょっとお

うちまああす

きりまああす

こらあっ ひきょおでしょ そおゆうの おとこらしくないよ やめなさいっていってるのに もおゆるさないからっ あんたも

こわいこわいこわい どおしよお うわあ こわ くない あたしわつよい あたしわつよい あたしわつよい すうぱあがあある こいっ うう どっかああん

りょおてでもって わきおしめて

うちまああす

よおおし なんだかわかんないけどわかった とにかく あいつたおせばいいんだな っし

だめ あぶないよ

すごおい

あのひと もしかして

いっくぞお とりゃ

ひっこんでろと いっただろおが

うわああああ

このきわきょおからおれたちのひみつきちだ

わあっ

おっ きがついた

だいじょおぶ

でんしゃのなかか

うん いまにげたかいじんおってるとこ

ってことわ もしかしておまえたちがさっきのとっきゅうじゃあってやつか

まあね

やっぱりか でっ あんたも

ちがいまあああすばかですかあんた

まあ わたくしわ しゃしょおです どおぞよろしく こちらわわたくしのかたうでのちけっとくん

それ しゃしょおさんが うごかしてるんでしょ

ちがいます

へんなこといわないでもらえます

いやあうごかしてるって

さっかくです それがしょおこに かあええるうのおううたあがあ きいこおええてえくうるうよお

えっ なあとかっち どおなってんの

さあ ぼくにもよく

おれ なんでなまえしってんだ

きずいたんじゃない

おまえたち もしかして

そお じつわぼくたちずっ

わかった なんかみおぼえあるとおもったんだ

いいか おまえたち このきわきょおからおれたちのひみつきちだ このぱすがないとのぼれないからな きちのたかさわいちおくきろめえとる てっぺんまでいくと うちゅうだからきおつけろ

こんなとこのぼったらあぶないでしょ

てっぺんがうちゅうなんてないし

うちゅうまでわそんなにないよ とゆうかどこおうちゅうとゆうかによって

おれがきめたところが うちゅうだ

とかっち みお ひかり かぐら

らあいとお

うおお なんだよおまえたち どおしたんだよ ぜんぜんわかんなかったけど でもやっぱそのままだな

なんかひさしぶりってかんじ ぜんぜんしない

もおひとりなかまがいるってきいてたからもしかしたらとおもってたけどやっぱりらいとだったんだね

おお で なんでおれたち ここにいるんだ

わたしたちもきずいたらここにいたの

それで とっきゅうじゃあとしてたたかうよおにって

さっきの かいじんとか

しゃどおおおおらいん かれらわせかいのかげにすむものです もくてきわ せかいおやみでつつむこと

ばっぐしゃどお あたらしいすてえしょんのかんせえわ まだですの

はあ すでに がきすてやまえきとなずけ あとわこどもたちおはこぶだけ こどもらのなきごえがよいやみとなることでしょお

おかあさまあ ぐりったわたいくつですう おそとにでたいい

おおお ぐりった もおすこしですからがまんなさい おかあさまがよいやみにあふれたすてえしょんをつくってあげますからね

のあふじん まだあそびのすてえしょんをつくるのわはやいですぞ いまひつよおなのわ しゃどおらいんのろせんをひろげること やみのこおてえおおむかえするために

ねろだんしゃく ぐりったわいずれわこおてえのおきさきとなるこですのよ うつくしさおたもつのもこおてえのためです

しゅばるつさま

とっきゅうじゃあか

そしてかれらにたいこおするそんざいが われわれれいんぼおらいんであり きみたちとっきゅうじゃあというわけです 

とおぜん おれもはいってるんだよな

ふほんいながら

よっし

でもなんでわたしたちがえらばれたんですか

それわ いまじねいしょん

はあ

おっと しゃどおのれっしゃにおいついたよおですね

よおし なんだかわかんないけどわかった とっきゅうじゃあ ひきうけたっ

ちょい

ちょっと

まって

よおおし おりゃあああ

あっとっと

らいとおお

みんな だいじょおぶか たすけにきたからもおだいじょおぶ

ひとりでのりこんでくるとわ ばかか

さっきとわちがう おれもとっきゅうじゃあになったからな あれ どおやってなるんだっけ

らいとくんわせっかちですねえ とっきゅうじゃあになるならこれおもっていかないと

ああああらいとってば もおお

やっぱりおばかですねえ はやくもここでだつらくけってえですよお

それわどおでしょお

あなたたちおとっきゅうじゃあにえらんだりゆう せつめえがめんどおなところもありますが かんたんなこともひとつ あなたたち とくにらいとくんはもっているんです やみおてらし しゃどおらいんにたいこおするちから 

だいじょおぶ らいとお

へえきへえき あんなやつにぜったいまけないから

きさま どこからそんなじしんが なにおこんきょに

みえるんだよ

ゆめみるちから

さいしょからずっと おれのここにわはっきりみえる

そおぞおするちから ふかのおおかのおにするちから

うっ おりゃあ おまえにかってるおれが

それが

おりゃあ

いまじねえしょおん

おれがきめたところが うちゅうだ

いまじねえしょん

そおだった らいとがゆうと なんでもほんとおになるきがした

どおだ おれのいったとおりだろ

きさまら ちょおしにのるな くろおずっ

らいと これおつかえばとっきゅうじゃあにへんしんできる ここからがほんばん うんこおかいしだ

おう

へんしいん いたしまあす はくせんのうちがわにさがっておまちください

うわっ あぶない さがってさがって

とっきゅうちぇんじ はっ

とっきゅうう いちごおお とっきゅうう いちごおお

とっきゅうう にごおお とっきゅうう にごおお

とっきゅうう さんごお とっきゅうう さんごお

とっきゅうう よんごお とっきゅうう よんごお

とっきゅうう ごごお とっきゅうう ごごお

しょおりのいまじねえしょん れっしゃせんたい とっきゅうじゃあ

しゅっぱあつ しんこおお

ほおむとりがあ

しんごおはんまあ

とんねるあっくす

てっきょおくろお

れえるすらっしゃあ

なあとかっち

おれもあおになってみていいか

ええっ

のりかえだよ

のりかえ

ほら おまえのこっちよこせ

へんしんかいじょいたしまあす

へんしんかいじょっていってるよ

おいそぎのかたわ おのりかえください

だいじょぶだいじょぶ

でっきるのかなこんなの

とっきゅういちごお れっど のりかえて ぶるうぶるう のりかえて れっど

うわこれもいいなあ よっし

へえ おもしろそおだねえ かぐら 

とっきゅうよんごお ぐりいん のりかえて ぴんく とっきゅうごごお ぴんく のりかえてぐりいん

このぶき おもい どおしよどおしよ わたしわつよい わたしわつよい わたしわつよい かいりきがあある うりゃああああ

こんどわ こっちだ よいしょ

おいそぎのかたわおのりかえください とっきゅういちごお ぶるう のりかえて ぴんく のりかえて ぶるう

こら みんなあそばないで

だいじょぶだいじょぶ

へ なにすんの え なに

もおこんなりゃなにいろだっていいわよ

ぼくもだれがだれだか

そおだぞお いいかげんにしろ いみがわからん

ふふん たおせればいいんだよ おれにわみえたおまえのしゅうちゃくえき

おれにわみえん

どおだ

かってにのりかえないでくださあい

ぽちっと

へんしんかいじょいたしまあす おのりかええ ください

そろそろお ばずうかで おわりにしてください ぶきおれんけつさせるんです

うらよっと

ひっさつわざわれいんぼおらっしゅ あなたたちのいまじねえしょんで へんげんじざいのこおげきができます

れんけつばずうか

よおし あいつわこどもいじめたからな これでいく

はっしゃいたしまあす

こなきじぞおれいんぼおらあっしゅ

しゅぱああつ しんこおおお

うわっ やっぱりいみがわからん

だよね

うわあああっ

はははははは なけなけなけえ

さっさと ×××××でれっしゃおよんでください

わかった

れっしゃがまいりまあす はくせんのうちがわに さがっておまちください

いたたたた

だめだよらいと ちゃんとかいさつとおらないと

ほらこっち

れっしゃのこんとろおるけんわ いちじてきにあなたたちにうつり あなたたちのいめえじどおりうごきます

きいわあどわ れっしゃがったいです

れっしゃがったい

しんにゅうかいし

さゆうかくにんよし

せつぞく

れんけつかくにんよし

ぽいんときりかえ

れんけつかんりょお

せえげん かいじょ

まいどお ごじょおしゃあ ありがとおございます とっきゅうおお かんせえいたしまあす

どあひらきまあす

じょおしゃかんりょお とっきゅうおお

これならいっきにきめられる

なけなけなけなけなけ

なけえ なけなけえ

へん ふるぱわああ

とっきゅうおおお ぱああんち

とっきゅうおお きいっく

ねえ いっきってゆうなら もおきめないとだめでしょ

ああ ふみきりけん れっしゃすらっしゅ

なけなけ まてまてえ

な け る ぜえ

やったあ

ふーん なるほどね これがとっきゅうじゃあか ますますきにいった

ええっ

あの わたしたちがとっきゅうじゃあにえらばれたりゆうがそれですか

ふは なんでもありません ちけっとくんのくちがすべったんです

いやっ もおいっかい いってくれ

まあ なんどいってもおなじですよ おまえたちわしんでるもどおぜん っていったんです


2017-07-30 特急第01話メモ:テレビ作文を「指導」する側に必要そうな認識に関して

ひかりの「きずいたんじゃない」の発話はらいとに差し向けられたものではない、ということに「生徒」が気付くことは決定的に重要である。ひかりのこの発話は、他の3人つまり、とかっち・みお・かぐらに差し向けられており、かつ聞こえるようになされている。ただし、「きずいたんじゃない」はらいとにも聞こえていることをひかりはわかっており、らいとが応答しても構わないようにはなっている。

のちの発話からわかるように、ひかり・とかっち・みお・かぐらの4人は「あともう1人メンバーがいる」ということを事前に車掌に聞いて知っており、それがらいとであること、そのらいとこそが目の前で倒れて昏睡している人物であるということを、直感的には確信し合っている。らいとによって遮られたとかっちの発話「そお じつわぼくたちずっ」のあとには、「ずっと待っていたんだ」という発話が後続しただろうことが予感できるようにできている。

ひかりの「きずいたんじゃない」は他の3人に向けたものだというのは、まずは他の3人であれば「何に気づいた」のかを省略した発話であっても通じるはずだからである。ただし、らいとが「4人がずっと記憶の回復を待っていた」ということも含めて気付いたのなら、このひかりの発話に応答しても良いようになっている。ひかりの発話は、らいとととかっちの会話に割って入るように、あるいはらいとの発話にかぶせるようにしてなされている。なぜことさらにそうしたのか、その意図までわかるのなら、らいとが応答しても良いんだぜ、というそういう一種の賭けの要素を含んだ発話であったとも見なしうる。

このひかりの発話と、その少し前の「おっ きがついた」とで「きずいた」と「きがついた」とが本質的には「同じ単語」であることに気付くことも、一定年齢以下の生徒の場合重要である。そしてややこしいが、この「気づいた」対象は異なるのだ。「気づいた」と「気が付いた」で意味は同じなのだが、その気づいた対象が違う。そのことを反映させてみよう。

「ひかりは“おっ きがついた”と言った」というふうに書きうる箇所は、たとえば「らいとの意識が戻ったことにひかりは反応してつぶやいた」とでも作文できるだろう。一方、「ひかりは“きずいたんじゃない”と他のみんなに言った」というふうに書きうる箇所は、たとえば「らいとの記憶が戻ったらしいことをひかりは皆に示唆した。そしてそのことをらいとの発話を遮って行なうことでらいとの注意を自分の発話に向けさせた」とでも作文できるだろう。最初の気づいたのは「意識が戻った」であり、二番目の気づいたのは「記憶が戻った」であった、というわけだ。

ちけっとくんの発話に関してメモしておく。この第01話の場合、「ちけっとくんは誰誰に○○と言った」というのは、おおむね「ちけっと君は誰誰に憎まれ口をたたいた」とでも作文できる。ただそうすると、マンガ作文の指導者が往々にして「言った」ばかりを使うのを嫌うのと同じで、ちけっと君の場合いつも「憎まれ口をたたいた」ばかりになって、単調だし日本語として美しくないし、頭を使っていない、というふうに指摘することになる。なので、憎まれ口のあいだにも、差をつけた書き方をしないといけなくなる。

  1. らいと「とおぜん おれもはいってるんだよな」
  2. ちけっと「ふほんいながら」
  3. らいと「よっし」

らいとが車掌に「自分がトッキュウジャーのメンバーに入っている」ことを確認したら、車掌ではなくちけっとくんが応答したくだりである。この発話を「ちけっとくんは質問したらいとに憎まれ口をたたいた」とだけ作文するのは、いかにも何かが不足している。と言って、反対に「らいとは自分がメンバーに入っているかを確認した。入っているという返事がちけっとくんから得られて、らいとは喜んだ」というふうに書くのも、これはこれで、何かが不足している。

ここでの有意味な出来事はこうだ。まず質問した相手は車掌なのに答えたのはちけっとくんであること。次に、らいとはちけっとくんの発話内容に対しては反応しなかったということ。らいとの「返答」というのは、コストパフォーマンスが抜群に良いのが物語を通しての特徴である。即断即決の男なのだ。なので、そのことを重視したい。

「らいとは自分がメンバーに入っているかを、車掌に、何の疑いも無いかのようにして確認した。すると、入っているという返事が車掌からではなく、ちけっとくんのほうから、悪態をつきつつも得られた。態度の悪いちけっとくんから賛同が得られたのを聞いて、らいとは喜んでやる気を見せた」とでも書きうるかもしれない。ちけっとくんですら反対しなかった、他の誰が反対するだろうか、いや誰も反対しないだろう、というわけだ。

「悪人」どうしの会話はだいたいどの子供向け番組でもとても難しい。中学生レベルくらいかもしれない。ここではどの悪人も「皇帝のため」という目的では一致しているが「そのためにどうするか」という手段のレベルでは一致していない、ということをテレビ作文の「指導者」は「生徒」に伝えると良いだろう。物語が進むにつれてこれはたんなる意見の差ではなく忠臣と逆臣の違いであることが徐々にわかってくる。しかしこの第01話だけでわかる必要はむろん無い。

取り急ぎこの辺まで。


トップ 最新 追記